FreeBSD覚書

Last update 2005/09/25


以下の構成のPCにFreeBSD 5.3をインストールして、ファイルサーバとして運用した際に得た知識のまとめ、或いは、再インストール時の(自分用)手引き書。

マシン構成(2005/03/21現在)
メーカ名型番
MotherboadIntelD865GLCLK
CPUIntelCeleron 2GHz
MemoryノーブランドPC3200 DDR DIMM 512MB x 2
(Dual Channel Mode)
HDD
(U-ATA Primary)
WesternDigitalWD2500JB
HDD
(U-ATA Secondary)
Maxtor4D080H4 x 2


目次 参考にしたサイトの一覧
1.FreeBSD 5.3インストール

 FreeBSD noteを参照。大変有用な内容がまとめられている。ここを参照しながら作業を行えば、ほぼ問題なし。また、FreeBSD noteにはまとめられていないがCDイメージをDLしてCD-Rに焼き、そこからインストールという方法もある。フロッピーディスクはないがCD-Rならある、もしくは、CDブート出来るPCにFreeBSDを入れようとしているなら、そちらもオススメ。インストーラが立ち上がった後は上記サイトの手順をたどれば良い。

 ただし、ウチではportauditのインストールの際、perlが入っていないのでportauditがインストールできない、という旨のエラーメッセージが表示されたので、

 cd /usr/ports/lang/perl5.8
 make
 make install
 make clean

 を実行し、先にperlを導入した。

2.Sambaインストール

 1.FreeBSD 5.3インストールで、portupgradeを導入しているのでこれを使用、コマンドラインから、

 cd /usr/ports
 portinstall net/samba3

 を実行する。すると、必要なファイルが自動的にダウンロード、および、インストールされるので、それが終了するのをしばらく待つ。これがうまくいかない場合は、sysinstallを使用して、Index->packages->net->sambaから導入するのも一つの手。ただし、その場合はバージョンに注意。セキュリティパッチは日々作られている。

 インストールが正常に終了したら、/usr/local/etc/smb.conf.defaultが作成されているので、これを、smb.confとして同じ場所にコピー。smb.confをエディタで開いてから、中にある以下の記述を探して、以下のように書き換える。

 display charset = UTF-8
 dos charset = CP932
 hosts allow = (環境に合わせて設定)

 書き換え終わったら、今度は/etc/inetd.confを編集、以下の項目を探して、コメント化を解除する。

 netbios-ssn stream tcp nowait root /usr/local/sbin/smbd smbd
 netbios-ns dgram udp wait root /usr/local/sbin/nmbd nmbd
 swat stream tcp nowait/400 root /usr/local/sbin/swat swat

 そこまで終わったら、次は、

 /usr/local/etc/rc.d/samba.sh start

 を実行し、更にinetdへのシグナル送信、

 kill -HUP 'cat /var/run/inetd.pid'

 も実行する。この作業が終了した時点で、SWATが使用可能になっているので、ブラウザを使用し、

 http://(ホストのIP):901/

 にアクセスしてみる。

 ここでユーザ名とパスワードの入力が求められるので、ユーザ名にroot、パスワードにrootのパスワードを入力する。もし、SWATにアクセスできない場合は、smb.confのhosts allowの設定が正しくないか、或いはinetdが正常に動作していない可能性がある。smb.confの内容を見直すか、inetdが起動しているか、topコマンドなどで調べること。

 正常にSWATにアクセス出来たら、あとは設定を行うだけだが、その際、SAMBA を動かしてファイルサーバや、Samba 3.0ではじめるWindowsファイルサーバー入門が参考になる。
3.HDDの増設、atacontrolソフトウェアRAID

 まずはHDDをマシンに接続し起動、コマンドラインから

 atacontrol list

 を実行し、FreeBSDから認識されているかを確認する。
 HDDを一台ずつ使用するのなら、sysinstallなり、fdisk、newfsなりで使用できるよう設定をし、自動マウントのために、/etc/fstabを書き換えれば作業としては終了する。

 ただし、これをソフトウェアRAIDで使用したい場合は、以下の手順を踏むことになる。以下の例はJBODを構成する例である。

 とはいえ、HDDを認識した状態で、fdisk等を行う前に、

 atacontrol create JBOD ad2 ad3

 等とするだけだ。作成に成功すると、(これが最初なら)デバイス/dev/ar0が作成される。後は、ここで作成されたデバイスに対してスライス、パーティション作成を行えば使用できる様になる。ちなみにJBODにしているのは、自分が試したときにRAID0で構成できなかったから。原因は追及していないが、もしかしたらサポート自体していないのかもしれない。

 また、atacontrolよりも、ccdやvinumの方がソフトウェアRIADとしては一般的で、情報量も多いため、通常はそちらの方をお勧めする。自分がatacontrolを使用しているのは趣味以外、何者でもない。


 (2005/09/25 追記)

 色々あって上記設定を解除することにした。
 とりあえず最初に/etc/fstabを書き換え、自動マウントされないようにする。
 次いで、

umount /mnt/hoge

 等とし、さらに、

atacontrol delete 0

 とする。これでcreateで作成された設定は解除され、/dev/ar0は削除される。
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